レコ漁日記(2002年6月)



2002/6/28(fri)-30(sun)

実家にて7時起床。朝食は、ごはん、味噌汁、ハムエッグ、納豆、いんげんのお浸し。

今日は、大阪CLUB DAWNで一年ちょっとぶりにHEAVY FUNK SYSTEMがある日なのだ。昨年は、小林径さん他がゲストだったのだが、今回は10回目ということで、なんとノーマン・ジェイ氏がやってくるとのこと。彼は、80年代後半のレアグルーヴ・ムーヴメントの代表的DJというだけでなく、このリンクで確認して頂くと分かるように、2週間前にイギリスでM.B.Eという勲章を受賞したという超有名人だ。88年には、BOBBY BYRD,VICKI ANDERSONの来日公演時にSOUL II SOUL,BARRY SHARPEと共に来日し、前座のDJ、そしてバードとヴィッキのライヴのバックDJ(口パクでした(T_T))を勤めている。その時、FM東京のサントリー・サウンド・マーケットという番組のためにJAZZIE B,NORMAN JAYの二人がプレイしたのをエアチェックテープで持っているのだが、この時のプレイがお二人とも素晴らしくて、カセットテープを何度も繰り返し聴いているので、今日は本当に楽しみだ。この時のプレイの曲名が全く分からず、14年かけて調べて来て、ノーマン氏のパートがどうしても2曲不明なので、直接本人に確認出来るいい機会でもあるのだ。

期待に燃えつつ、車で出発。今回の大阪行きは次兄も同行する為、兄の車で仙台空港へ。4号線が混み始めたので、裏道へ。ゆり上大橋が工事中で片側交互通行だったが、橋のたもとにつながる道を通って、難無く通過、ほどなく仙台空港へ到着。11時50分発の飛行機なのに10時半前に着いてしまって、ちょっと時間を持て余し気味。スポーツ新聞買って読んだりしているうちに搭乗時刻となる。いつもながら離陸の瞬間って、あまり気持ちよくないなあ(T_T)。丁度主翼の後ろ側の席だったので、あまり外の景色が良く見えなかったが、天候に恵まれていたせいもあって、猪苗代湖や知多半島がくっきりと見えたのはラッキーでした。伊丹着は13時過ぎ。リムジンバスで大阪駅へ。13時40分過ぎにバスターミナル着。

昼食は、うめだホワイティのうどん屋さんで天うどん。大阪に来たら、やっぱりうどんですな。コシがあって美味しかったです。で、ヨドバシカメラへ。先程のエアチェックテープは持ってきたのだが、カセットテープレコーダーを持ってこなかったので、適当なものを選ぶ。SONY TCM-400という長時間録音が出来る小さなスピーカーが付いたものを4000円で購入。早速テープを入れて聴いてみる。なかなかいい感じで音が出るなあ。これで準備はOK。

で、ようやくホテルにチェックイン。疲れたので、これからに備えて少々仮眠。17時過ぎにAKIMさんから電話を頂いたので兄と共にDAWNへ。一年ちょっとぶりのDAWNだ。ホテルを出て歩いていたら、ファミリーマート前で、PUCHINさんに声を掛けられる。昨年のヘヴィファン時、最初から最後までお付き合い頂いた方だったのですぐ分かったのだが、今年は髪を短くされてたのでちょっと印象違ってました(^^;)。AKIMさんがファミリーマートから出て来たので、ご挨拶。兄を紹介してから、とりあえずDAWNに入る。

今回は明るいうちに撮りました(^^;)

中で少し話しをしてから、PINCHさんがノーマン氏と一緒に心斎橋でレコ屋を回っており、合流して食事を一緒にしようということで、PUCHINさんが運転する車に同乗させて貰う。カーステのBGMがやたらにファンクなので、確認したら、黒田さんの作ったテープとのこと(^^;)。さすがでございます。心斎橋付近に来たところで、ノーマン氏達はタワーレコード近くにいるとのことで、車を停めてAKIMさんが捜しに行く。ほどなくノーマン氏、ノーマン氏の息子、PINCHさん登場。PINCHさんとご挨拶してから、ノーマン氏に紹介して頂く。息子さんは、一度ホテルに戻りたいとのことで、PUCHINさんが送っていくことに。ノーマン氏は、まだレコ屋を回りたいとのことなので、残りのメンバーで、DJ'S STOREへ。昨年もチェックしたこのお店、12インチ、LPともクラブ向けの品揃え。7インチも少しあったがめぼしいものは無く、何も買わず。ノーマン氏は、かなり時間をかけてチェックして、自らカウンターの中に入ってターンテーブルにレコを乗せて音を出して試聴して、何枚か購入しておりました。カウンターの中に置いてあったB.B.KINGの7インチはファンキーだったなあ。あれを逃さず購入してたのはさすがはノーマン氏ですな。

DJ'S STOREでかなり時間がかかってしまったため、レコ屋回りはここで終了。食事の時間も無く、もうホテルに戻る時間となってしまったため、HAZELさんがノーマン氏をホテルへ送ることに。合流場所まで少し歩くことになったので、ノーマン氏に曲を確認するタイミングはこの時しかないと思い、歩きながら彼に「88年の日本のラジオ向けDJプレイの事を覚えてますか?」と声をかけて、カセットを再生する。曲は"SUGAR FOOT"(KING CURTIS)の終わり部分からスタート。ノーマン氏は、"OH! KING CURTIS!"と言いながら懐かしそうに聴いてくれている。次の曲が不明曲の1曲。タイトルは恐らく"CAN I GET A WITNESS"なのだが(テープでもノーマン氏が曲名喋っているので間違いない)、アーティストが分からない。確認したら、ノーマン氏は、"BARBARA..."と名前だけは出て来たのだが、名字が思い出せないようだ。その後、思い出したようで、"BARBARA RUNDOLPH.THIS VERSION IS MOTOWN45S"と答えてくれた。次の曲は"RUNAWAY"(SALSOUL ORCHESTRA)。いい曲ですよね。ノーマン氏は御機嫌で、一緒に歌いながら歩いてました(^^;)。そして、次の曲がもう1曲の不明曲。女性ヴォーカルのガラージファンクだ。曲を聴くとすぐに、"REPOSSESSED,LINDA CLIFFORD,THIS VERSION IS 12INCH"と答えてくれた。いやー、本当に嬉しかったですよ。なんせ14年間の謎が解けたわけですから。しかも回答は本人から直接というところが何とも言い難い嬉しさでございます。ノーマン氏と、この機会を作ってくれたAKIMさん、PINCHさんに感謝です。一応、ご参考に、その時のノーマン氏のプレイリストを書いておきます。

1988/5/27:ON AIR:FM TOKYO:SUNTRY SOUND MARKET:MR. NORMAN JAY PLAYLIST

1 WINDY CITY THEME / CARL DAVIS AND THE CHI SOUND ORCHESTRA
2 GET SOME / WEE WILLIE & THE WINNERS
3 I KNOW YOU GOT SOUL / BOBBY BYRD
4 SUPERGOOD / MYRA BARNES
5 FUNKY LADY / SOUL EAST
6 SUGAR FOOT / KING CURTIS
7 CAN I GET A WINTENSS / BARBARA RANDOLPH
8 RUNAWAY / SALSOUL ORCHESTRA
9 REPOSSESSED / LINDA CLIFFORD
10 VICTORY / CURTIS MAYFIELD


テープが終わったところで、丁度HAZELさんの車と合流し、ノーマン氏はホテルへ。AKIMさんは準備の為DAWNに戻り、PINCHさんは今夜のレコを持ってDAWNへ向かうということで、まず地下鉄に乗る。途中でPINCHさんと別れ、梅田で降りてからAKIMさんと別れる。私と兄は、夕食を取ろうということで、ホテルの近くのアーケードの商店街をうろついて、居酒屋に入る。まずビールで乾杯。歩き回ったおかげでビールがウマい。えだまめ、串カツ、肉じゃが等を頼む。お腹も落ち着いたところで時計を見ると、21時近くになっており、そろそろDAWNへ行く時間だ。兄はホテルで一旦休憩して後から行くとのことで、別れてDAWNへ向かう。

DAWNに入ると、オーサカ=モノレールの中田さんがいたので、まずご挨拶。先日のブラウン以来だなあ。会話もそこそこに、中田さんはライヴ前の断髪式を行うようで、散髪セットを身に纏って自前のバリカンで頭を刈って貰ってました(^^;)。その風景をAKIMさんがヴィデオで撮影しておりまして、「このヴィデオはモノレールファンに高く売れるでえ」なんて冗談言ってました(^^;)。

フロアではすでにプレイがスタートしていたので、まずはちょっとアルコールを入れてからと思い、カウンターでウオッカのロックを頼み、ちびちびなめながら踊ることにする。スタートのDJはHAZEL氏。WESTBOUND時代のFUNKADELICから始まって、"SUPERGOOD""BOO BOO SONG"など濃いJBファミリー系列、"MY MIND SET ME FREE""FUN IN YOUR THANG""FUNKY SUPERFLY"などの王道ファンクへ続く選曲で、いつもながら楽しませてくれます。2杯目のウオッカが終わった頃、少々休憩(^^;)。

最初から余り酔っ払うと最後までパーティを楽しめないので、ウ−ロン茶を飲んで少し酔い覚ましをしていたら、フロアの音楽がちょっと変わった感じがした。で、覗いてみたら、DJがAKIMさんに交代していた。なんとなく分かるもんですねえ。再びフロアで踊ることに。"BRA"(CYMANDE)"MARVIN'S GROOVE""CRUMBS OFF THE TABLE""FUNKY 8 CORNER"等、レアではないけれど、最高のファンクを連発するプレイに、いつもよりついつい激しく踊ってしまいます(^^;)。これでは最後まで身体が持たないと思って、また休憩(^^;)。

椅子に座って、今までの選曲等をメモしていると(最近物忘れが激しいのでパーティ終了後だと選曲も忘れてしまうのです(^^;))、若い男性から「佐藤さんですよね?」と声を掛けられる。レコ漁日記のファンだという兵庫のBUYOさんという方だった。PINCHさんのお友達で、PINCHさんに私を紹介して貰えるようにお願いしていたのだが、忙しそうにしていたので、自ら声を掛けて頂いたとのこと。なんか恐縮してしまいます。自己紹介の名刺代りに今年の年賀状を頂いた。みてビツクリ(^^;)。

キングのプロモ盤(^^;)

センス抜群ですね。感心して見ていたら、BUYOさんから日記についての質問をされた。「日記によく出て来る”つるかめのソイ丼”というのは一体どういうものなのですか?」う〜む、なるほど。確かにあれは、行って食べて見ないと分からないですよね。私が東京に居た頃(86~89年)に、文春文庫で「B級グルメ」とか、そんなガイドブックが出ておりまして、それに「つるかめのソイ丼」が紹介されていて、行き始めたのが最初です。新宿の思い出横町(東口を出て青梅街道の手前の細い横町)の中程にある「つるかめ食堂」の定番人気メニューで、ひき肉と野菜(大根の葉等)を炒めたものを大豆と一緒にカレー味で煮込んだもので、どんぶりごはんの上にそれをかけて、ハムを1枚乗せて出来上がり。これがソイ丼でございます。何度も雑誌等で紹介されている為、若い女性なんかが来たりすることもありますが、あの横町の雰囲気と店構えに恐れをなして帰ってしまう方も多いようです(^^;)。何年か前に、若い女性達が意を決して店に入ってきて、ソイ丼を注文したのを目撃しましたが、残念ながらその時はソイ丼は売り切れていたようで涙ながらに帰っていったのを記憶しております。あ、なんの話しでしたっけ?そうそうBUYOさんは、ファンクが好きで色々コレクトされているとのことです。自分のページはお持ちでないとのことですが、これだけのセンスをお持ちでしたら、是非ページを開いて頂ければと思います。なんて話しをしているうちに、フロアの雰囲気がまたちょっと変わった感じに聞こえたので、BUYOさんには申し訳なかったのですが、踊りに行くことに。

DJは、PINCHさんに交代していた。"SUMMER TIME"(ONE GEE PLUS THREE)"SUBSTITUTION""E FLAT BOOGIE"(TROUBLE)等、AKIMさんと同じく、レアではないけどストレートなファンクをプレイしておりました。そうなんですよね。レアとか有名だとか、そんなんじゃなくて、気持ちのいいファンクをかけて頂ければ文句はありません。なので楽しく踊らせて頂きました。続いてAKIMさんに交代。"HIP DROP""HECTOR""COME DOWN BABY"そして、皆から歓声があがった"IT'S JUST BEGAN"と、もう言う事無しです。今回のHEAVY FUNK SYSTEMのDJ達は全て7インチのみのプレイとのことで、音質、音圧も言うこと無し。7インチにこだわって曲を集めてきてプレイしている姿勢にもリスペクトです。

再びDJはPINCHさんに交代。このセットは私好みの曲ばかり。"MAMA SOUL"(HAROLD ALEXANDER)"FIRE EATER"(RUSTY BRYANT)"SUPERBAD"(IDRIS MUHAMMAD)のジャズファンク3連発の後、"DADDY DON'T KNOW ABOUT SUGAR BEAR"(MARVA WHITNEY)、そして同じバックトラックを使った"(GET READY FOR)THE CHANGES"(MARVA AND MELVIN)、"(WHAT EVER YOU DO)DO IT GOOD"(GENE WILLIAMS)の3連発、そして最後に"TURTLE WALK"(SUGARMAN THREE)を持ってくるというプレイで、完全に昇天致しました(^^;)。

で、いよいよノーマン・ジェイ氏の登場となる。このパーティに相応しいプレイへの期待は相当高かったと思いますが、それを裏切らないプレイで、素晴らしかったです。まず、"BROTHER'S GONNA WORK IT OUT"(willie hutch)でスタート。この曲の展開や、音質、音圧等を全て知り尽くしたかのようなノーマン氏のプレイでぶっとびました。この曲自体の音の出方が凄くて感動しながら踊ってました。続いて"GIMME YOUR LOVE"(SISTERS OF LOVE),"YOU'RE THE ONE"(AM-FM)(これには超感激!)そして、"OUT OF SIGHT"に良く似た女性ヴォーカルのファンクから、"OH UNCLE SAMMY"(LYN COLLINS)に繋ぐというニクい展開で、踊りっぱなし。途中、テンポを落としながらもグルーヴは落とさないという感じで、気持ち良く踊り易い状態がずっと続いて行く、という感じでした。もちろんフロアは超満員。


he moved the crowds!

その後も、"RUNAWAY"(SALSOUL ORCHESTRA)の12インチヴァージョンにアカペラの女性ヴォーカルを被せてかけたり、曲名は分からなかったのですが、STEVIE WONDERの、思わず踊りながら拍手したくなる曲(実際に、皆さん踊りながら拍手してましたよ〜(^^;))等々。もう幸せな気分で踊り続けていました。最後に女性ヴォーカルのファンクをかけて、ノーマン氏の最初のセットは終了。いやー、素晴らしかったです。

終了後、若い男性2人組が出て来て、一人がHUMAN BEAT BOXでサウンドを作って、もう一人がそれに乗せてラップをし始める。KeiとK.N.Sunの二人で、本来は予定していなかったが、急遽飛び入りでの参加らしい。なかなかいいビートとラップで、しばらく楽しめました。ファンクばかりのパーティじゃなくて、こういったパフォーマンスもあると飽きずに楽しめるものですね。個人的には、昨年出ていた女性ダンサー2人組"DOUBLE TROUBLE"のダンスパフォーマンスみたいなものもあれば良かったと感じました。

引き続き、PINCHさんのDJタイム。NICE FUNKの連発で、最初からテンション高かったですが、さすがにオジさんは疲れて休憩タイム(^^;)。お腹も空いたので、二階に上がって、ホットドッグを注文する。

焼いてます(^^;)美人の店員さんと共に(^^;)

2年前のヘヴィファン時は、1個150円で、その時も美味しく頂いたのですが、あまり評判は良くなかったらしく、今回は更に気合いを入れて美味しく作ったと後で伺いました。今回も本当に美味しかったですよ。

腹ごなしが出来たところで、フロアに戻る。PINCHさんのDJは続くが、いつのまにかステージの上にモノレールのメンバーが続々と上がって行ってたようで、いよいよオーサカ=モノレールのライヴのスタートだ。PINCHさんのプレイ中に、先程のHUMAN BEAT BOXのチームのMCの「後ろに注目!」というアナウンス。音楽が消えて、ステージにスポットライトが当たる。ライヴのスタートだ。去年の9月8日のvuenos tokyo以来なので、非常に楽しみだ。オープニングは、"RUMBLE 'N STRUGGLE"の1曲目のイントロダクションそのままで、いつものオープニングといった感じ。演奏中に中田さんが、ステージに上がってきて、マイクを掴んですぐに"WHAT IT IS,WHAT IT WAS"となる。いつもながら、このスピード感と統率が取れたステージングにはシビれますなあ。続いて"AIN'T IT FUNKY"へ。いつものパリヴァージョンで、これもゾクゾクしますね。


エレファキナッ!(^^;)オルガンソロ

次は、ちょっと休憩で、バラードの"IF I RULED THE WORLD"。この曲は、ついつい一緒に歌ってしまいますな(^^;)。その後、"DOWN AND OUT""NEW NEW TYPE THING""THEME OF SHAFT"の3連発。やっぱ、かっちょいいっすね、モノレール。このあたりから、ノーマン氏がステージ脇の階段に陣取って、デジカメで写真を撮ってました(^^;)。その後、ライヴ情報等を伝えるMCの時、中田氏は、いつもより緊張してステージやってます、というようなコメントをしてましたです。そうですよねえ、ノ−マン氏がいたら緊張するなんてもんじゃないでしょう。MCの後、かなりテンポを上げた"RUMBLE 'N STRUGGLE"。これも、いいグルーヴ出してました。そしてフィナーレに突入。まず、ダラスヴァージョンでの"COLD SWEAT""THERE WAS A TIME"のメドレー。そして、意外や意外、本邦初公開(?)ではないかと思われるTAMI SHOWヴァージョンの"NIGHT TRAIN"。もちろん、あのFAMOUS FLAMESの振り付けを、モノレールのメンバーと一緒にパフォーマンスするというオマケ付き。いや〜、参りました(^^;)。で、最後は"GET UP,GET INTO IT,GET INVOLVED"。バード役のトランペットの松永さんの髪型がリーゼントではなくフラッパーみたい(^^;)になっていたのが気になりましたが、いつものエンディングということで盛り上がりましたです。や〜、やっぱモノレールいいっすよねえ。

モノレールが終わってからは、ノーマン・ジェイ氏のセカンドセットのスタート。結果的には終了までの2時間強のロングプレイとなりました。この時間帯は、フロアからも人が少なくなるのですが、さすがはノーマン氏、フロアを飽きさせず、かなりの人が最後まで踊り続けていました。分かる範囲で、プレイした曲を挙げてみます。"I LOVE YOU"(LINDA LYNDELL),"SATURDAYS"(DE LA SOUL),"EXPRESS"(B.T. EXPRESS),"HARD TO HANDLE","CLEAN UP WOMAN""OH HAPPY DAY"(DEE FELICE TRIO),"TILL YOU TAKE MY LOVE"(HARVEY MASON)等々。こうやって挙げてみると、本当にいい曲ばかりです。こういった曲でグルーヴを落とさず持続するプレイには脱帽でした。本当にハッピーにさせてくれるプレイだったと思います。個人的には、"OH HAPPY DAY"のブレイクに合わせて手を広げるパフォーマンスや、"TILL YOU TAKE MY LOVE"(リアルタイムで良く聴いてて、ひさしぶりに聴いてとても感激)をかけてくれたことなどが印象的でした。そうなんですよね。彼のプレイは、忘れていた名曲をさりげなくかけるところにも良さがあるのではないでしょうか。


once again,he moved the crowds!

ノーマン氏のプレイが終わってから、PINCHさんが、彼は2週間前にイギリスでM.B.Eという勲章を受賞したばかりであること、そして彼がこの大阪の街と人とを凄く気に入ってくれたということをコメントし、彼のプレイに対して謝辞を述べたところ、フロアの皆からは思わず拍手が上がっていました。そして、ノーマン氏から、日本は5年振りに来たが、この大阪の街と人はとても素晴らしく、定期的に日本でプレイしたいとのコメントがあり、最後にこのパーティの主催者であるHEAVY FUNK SYSTEMのDJたち(AKIM,PINCH,HAZEL各氏)、そしてバックを支えたPUCHIN氏、タイゾー氏、通訳等をしたモノレールの中田氏他、スタッフ全員への感謝の言葉でパーティは終了となりました。本当に楽しい、素晴らしいパーティでした。

ブースから出て来たノーマン氏を囲んで、皆握手とか写真を撮ったりしてたので、私も1枚撮らせて頂く。


ファンクサインでキメッ(^^;)パーティは最高でした(^^;)

どこかで見た組み合わせの写真ですな(^^;)。パーティ終了後、AKIMさんは、ノーマン氏をホテルまで送っていくとのことで、残ったメンバーで昨年も行った「すかいらーく」で打ち上げとなる。朝食は、焼き魚定食。ここで、早々とタイゾーさんが気を失っておりました(^^;)。さすがにスタッフ、DJの皆さんは準備のため、ここ数日間は余り寝てないらしく、サバイバルゲームのようになっておりました。本当にお疲れ様でございました。食後は、朝から生ファンク(^^;)。今回は、ノーマン氏のプレイや発言について色々な意見が出ておりました。まず、ノーマン氏の選曲に対する考え方なのですが、自分はレアとか古い曲ばかりかけているわけではなく、今まで自分がリアルタイムで聴いて、買ってきた曲の中で一番いいものをプレイする、ということのようです。なので、BRAND NEWでいいものがあれば、どんどんかけていくということで、最近のハウス物もプレイしているとのこと。今回のヘヴィファンは、ファンクのパーティでのプレイということだったので、その雰囲気に合わせたプレイをしたとのことでした。BRAND NEWでいいものがあれば、どんどんかけていくということであれば、ヘヴィファンでハウス物を何故プレイしなかったのか、という意見も出ましたが、結論は出ず次回の課題となりました(^^;)。などと話しをしているうちに11時近くなり、脱落者も多くなってきたので(^^;)、一時解散ということに。DJ、スタッフの方々は、昼過ぎにノーマン氏をホテルに出迎え、新幹線の新大阪駅まで送るということで、一旦PINCHさん宅で待機。私は、ホテルで仮眠させて貰って夜に合流させて頂くことにした。

一旦、皆とお別れの挨拶をしてホテルへ向かう。近くのファミリーマートでオニギリ2個とヒジキの煮物、お茶を買って部屋へ戻り、昼食。その後ベッドに入るも疲れて良く眠れず。14時過ぎに中田さんから電話が入る。ノーマン氏を駅まで送りに行くので、その前に私が持ってきていた彼のコンピCDに サインをして頂けるとの連絡であった。大変ご配慮頂き恐縮です(^^;)。ホテルを出ると、目の前に停まっていた車にノーマン氏が乗っていた。彼は寝てましたが、悪いと思いつつ、起きて頂いてサインをゲット!握手してお別れ致しました。

いい顔してます(^^;)

いやー、これでもう本当に思い残すことは無いなあ。長年の謎も解けたし、写真も撮れたし、サインも貰ったし。本当にヘヴィファンクルーの方々には感謝です。で、再度ベッドに入るも、やはり熟睡出来ず。18時過ぎにPUCHINさんから電話があり、PINCHさん宅でワールドカップを一緒に観ませんか、とのお誘い。20時に試合開始ということなので、間に合うように行くことにする。まず、シャワーを浴びて、仕度をしてホテルを出る。午後から夕方にかけて雨が降っていたようだが、出かける頃には上がっていて助かった。大阪駅から環状線に乗る。京橋駅止まりに乗ってしまったので、一旦降りたら、駅のホームに立ち食いそばがあったので、きざみうどんで軽く夕食とする。大阪のうどんは、汁が薄味でも美味しいですよね。で、再び環状線に乗って、PINCHさん宅の最寄駅で降りる。タイゾーさんが迎えに来てくれてPINCHさん宅へ。昨年は泊めて頂いたのだが、1年経つと道を忘れてるなあ(^^;)。

お部屋にお邪魔すると、もう20時過ぎていて試合が始まっていた。3位決定戦の韓国=トルコ戦。開始直後にDFのミスでトルコが先取点を取って、10分くらいで韓国がフリーキックで1点を返したということで1対1。これは点の取り合いになるのかと思ったら、前半でトルコが2点追加して3対1で折り返し。後半は韓国がFW4人で猛攻をかけるも点が入らず、ロスタイムに1点を返すも、そこまで。3対2でトルコの勝ち。いい試合でした。PINCHさんは、18時頃から意識を失ったらしく(^^;)、試合が始まる前に起こしてくれ、と頼んでたらしいのですが、何度揺すっても起きない(^^;)。しかし、我々がサッカーの試合を観戦していて、シュート等で、「オオッー!!」と大声を上げると、身体が無意識に反応して、首だけがTVの方向を向いてました(^^;)。結果的には、後半39分くらいのところでようやく目が覚めてたようで、残念がってました。

試合も終わったので、食事に行くことに。駅前のお好み焼き屋へ。PINCHさん、PUCHINさん、広島のぶうさん、kiyomiさん夫妻と私の5人だったので、コースを頼んで、追加で色々オーダーする。お好み焼きが出来るまで、待ち遠しかったです。


テキ亭というお店でした


基本はここからひっくり返して
ソースとマヨネーズ塗ってかつおぶしかけて出来上がり

お好み焼きは、魚介類なども色々入っていて美味しかったです。ソースとマヨネーズの組み合わせが絶妙でした。他に頼んだステーキ類も美味しかったですよ。ここで、改めて、広島のぶうさん、kiyomiさん夫妻とご挨拶。ずっと以前からネットでお名前を拝見していた有名な方達なのですが、きちんとお会いする機会がなくて、今回ようやく初めてご挨拶出来たので嬉しかったです。

食後、AKIMさんと合流して、タイゾーさんがイベントでDJをしているというTOCCA a TEというBARに行くことにする。PUCHINさんの運転で、まずAKIMさんをピックアップ、次に、ぶうさんのネットでのお友達がBAR ZIPにいて、レコを譲って頂くということで、ZIP近くまで移動し、無事レコの受け渡しを済ませる。そして、TOCCA a TEへ移動。


TOCCA a TE

中に入ると、結構大きめのBARという感じで、奥には小さなステージとフロアがあって、ボサノバ風のアーティストがライヴをやっていた。ここはキャッシュオンデリバリーの店で、外国人が多く集まるとのこと。今日はそんなに多くなかったようだった。ライヴが終わってからはDJタイム。タイゾーさんの出番はまだ後の方らしく、レゲエが流れていた。AKIMさんから、モノレールのギターの黒石田さんを紹介される。ああ、あの若い方なのにかなりのテクでphelps collinsばりに弾き捲る人だなあ、と思ってご挨拶。ステージでのプレイとは正反対の穏やかな感じの方でした。今後の活躍に期待したいです。

PINCHさんから、昨夜のヘヴィファンで、HUMAN BEAT BOXに乗せてラップを披露してくれたラッパーのK.N.-SUNさんを紹介される。昨夜のメンバーは、元々別々に活動している二人が急遽チームを組んでやったとのこと。それにしては、凄く上手くコンビネーションが取れていたように感じたのですが。彼は、普段はPIVOT FOOTという2MCと1DJのチームでやっているとのこと。機会があったらステージを観てみたいものです。

明日は私にどうしても連れて行きたいレコ屋が京都にあるというPINCHさんのお言葉で、3時過ぎに店を出る。タイゾーさんのDJが聴けなくて残念でした。車でPINCHさん宅へ戻り、就寝は4時半。

9時半起床。皆様お休み中なので、ひとりで日記を書く。そのうちに皆様起き出してきたので、前日、コンビニで買っておいたサンドイッチと充実野菜で朝食。PINCHさんに入れて頂いたコーヒーが旨かったです。

で、今日はレコ漁の為、京都行き。PUCHINさんの運転でPINCHさんと車で京都まで。結構雨が降っているのが気になるが、まあ大丈夫でしょう。途中寄ったコンビニで週刊文春を購入。88年にブラウンがカーチェイスをして捕まった時の写真が載っていると、ぶうさんに見せて貰ってたので。この写真、インディアンみたいだよなあ。こういう写真はあまり載せて欲しく無いなあ、といいつつ買ってしまうのは悲しい性です(失笑)。

市街地を走ってから高速に乗って、一路京都へ。高速は交通量が少なかったので一時間弱だったが、市内に入ってからが結構混雑した為、目的のレコ屋まで辿り着くには少々時間がかかってしまった。ようやく着いた時は、土砂降りの雨だったので、お店の写真に撮るのを忘れてしまいました(^^;)。お店の名前は"PROTOTYPE"。開店して1年くらいらしく、レゲエがメインのようだが、ソウル、ファンク、ジャズ、ブラジル等、各ジャンル満遍なく在庫しており、新譜も置いてある。PINCHさんから、私が優先的に7インチの箱をチェック出来るように配慮頂いたので、まず7インチからチェックさせて頂く。チェックしていくうちに、ブラウン、及びファミリ−のピクチャースリーヴ盤がザクザクと出て来てビツクリ。思わず、持っていないものを全部購入してしまいました(^^;)。


600yen1500yen
1500yen1500yen
1700yen1800yen
1800yen1800yen
2000yen2300yen
2500yen2800yen
2800yen2800yen
2800yen2800yen


いや〜、こうやって見ると凄いですね(^^;)。価格が高くて涙を飲んで諦めたものもあるのですが、一店舗でこれだけピクチャースリーヴが揃っているところは、そうザラにはありません。PINCHさんに感謝です。

で、次は、ソウル、ファンク、ジャズのLP等をチェック。特に購入するものは無かったのですが、再発LPやコンピレーションもきちっと品揃えしているのが嬉しいです。PUCHINさんは、シャロン・ジョーンズのLPを購入していたようです。私の後に、PINCHさん、PUCHINさんが7インチをチェックしたのですが、意外にチェック漏れがあったようで、「これ買わなかったんですか?」と出される7インチに返答に詰まってしまいました(T_T)。やっぱ、ブラウンばかりに気を取られていてチェック甘くなったよなあ(^^;)。ちなみにPINCHさんは、この店に来たら、レコは二度チェックするそうです(^^;)。

大阪に戻ってレコ漁を続ける予定の為、京都はこの1軒で終了。でも充分収穫ありました。取りあえず、お店のチラシを張り付けておきます。


PROTOTYPE

で、大阪へ戻る為、京都市内を走るのだが、日曜の午後という状況もあって、徐々に渋滞にハマっていく(T_T)。途中、中田さんと合流し、同乗して大阪へ向かったこともあって、高速を使わないで戻ったら、大阪の市街地に到着したのが19時半過ぎで、もうレコ屋どころではなくなっておりました。PINCHさん宅に着いたのが20時前で、かろうじてワールドカップ決勝戦の観戦に間に合った。夕食前の腹ごしらえということで、帰る途中にモスバーガーで購入したチリバーガーとオニオンリング、ポテトフライとオレンジジュースのセットを食べながら観戦開始。前半は、ドイツのGKカーンのスーパーセーヴ連発で0対0。後半、ドイツのDFのミスから奪われたボールのシュートをカーンがこぼしたところをロナウドが蹴り込んで1対0。更に、ロナウドがDFかわして2点目。ドイツは終了まで頑張ったが点が入らず、2対0で終了。ブラジルの優勝でございました。やっぱ強いよなあ。

試合が終わったところで、食事に出かける。外は結構雨が強く降っているので車で移動。京橋駅近くの中華料理屋さんへ。昔は普通の中華料理屋さんだったらしいが、カフェバー(死語)のようなつくりに模様替えされていた。BGMにDJシャドウの新曲が流れていた、とPINCHさんがビツクリされてました(^^;)。でも、料理はオーソドックスな中華料理。餃子、鶏の唐揚げ、八宝菜、豚の角煮、大根サラダ等をつまみながら、話は、ヘヴィファンの反省会的内容に。ノーマン・ジェイ氏を呼ぶにあたっての苦労話等が聞けて参考になりました。

PINCHさん宅に戻ってからは、PINCHさんから、あるレコを見せて頂く。これですよ、これこれ(^^;)。


ジャケレーベル


ちょっと前に掲示板で話題になった"USE ME"のフランス盤7インチ。オリジナルはアンイシュードだったのですが、恐らくマスターテープがあったので海外でプレスされたところもあったのでしょうね。本当に貴重な7インチです。さすがのPINCHさんも、この7インチを見た時には、全身硬直したそうです(^^;)。そして、もう1枚、今日PROTOTYPEで値段が高くて購入しなかった7インチ(EP盤)。



かっちょいいっす(^^;)


やっぱ4800円でも買っておくべきだったか(^^;)。で、レコ鑑賞会の後は、恒例のヴィデオ観賞会(^^;)。まず、私の持ってきた89年のドイツのTV番組のエアチェック物、"BOBBY BYRD & JB'S ALL STARS"。メンバーは、BOBBY BYRD,VICKI ANDERSON,CARLEEN ANDERSON,MACEO,PEE WEE,FRED WESLEY,MARTHA HIGH、そしてMARVA WHITNEYというブラウンを支えた人達の、まさにオールスター出演番組です。この番組のハイライトは、なんといってもマーヴァの出演でしょう。69年のマイク・ダグラス・ショウ以降、その動く姿が観れるのは、この番組しかありません。あ、あと、"FINALLY GETTING PAID"のヴィデオで観れるのかなあ。持ってないから分かりません(^^;)。とにかく、"IT'S MY THING"を歌う姿は、トシをとってもマーヴァそのもの。感動ものですね。続けて、ビル・ドゲット、ハンク・バラードらが出る"KING ALL STARS"、83年のアメリカTV番組"SOUL"(ブラウンとソウルGズ出演)、そして69年のアメリカのTV番組を16ミリフィルムに撮影したもの。これは超レアです。某コレクターとのトレードで入手しましたが、"SAY IT LOUD...""PLEASE PLEASE PLEASE""IF I RULED THE WORLD"等のライヴクリップに加えて記者会見の模様、GOLD PLATTERSの店内、調理風景等が納められており、この時期のブラウンの映像としては貴重なものばかりです。唯一失敗だったのが、マスターからのダビング時の状態が良く無くて、音声が殆ど聞こえなかったこと(^^;)。"IF I RULED THE WORLD"の場面では、中田さんが映像に歌を付けてくれてました(^^;)。で、最後は、日記の冒頭で説明した、88年4月にBOBBY BYRD,VICKI ANDERSONがインクスティック芝浦で来日公演を行った時のインタヴュー(フジTVの関東ローカル"FM-TV"の"LOST ORGY"から)。ライヴの模様が少し流れるのですが、勿論口パクで、バックでノーマン氏がノリノリで"I KNOW YOU GOT SOUL"の7インチ回してました(^^;)。このテープ、ノーマン氏にもダビングして差し上げれば良かったかなあ(^^;)。で、次は、中田さんの持ってきた、"BLACK BELT JONES""GORDON'S WAR""SAVAGE!"の3本立て(^^;)。いつの時点からか分かりませんが、私は意識不明となり、長かったファンクの旅もここで終了となるのでした。推定就寝時間4時半。



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